事例11-医療過誤事件
事例 | 手術に過失があったとして謝罪の要求と損害賠償請求がなされた事例 |
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飼い主 | 女性 40代 |
手続 | 訴訟 |
動物の種類 | 犬 |
来院の経緯 | ペットホテルにて右前足を骨折、骨折の治療のため来院 |
飼い主側の主張 (クレーム内容) |
①手術方法の選択に甚だ疑問がある ②選択した手術が著しく不適切な施術であった |
飼い主側の主張 (請求内容) |
約100万円 内、再手術料、精神的苦痛による慰謝料30万円を含む |
解決内容 |
和解 飼主側は、手術後、ペットホテルで管理していたが、治癒しなかったので、別の医院で再手術を受けさせていました。 そのため、訴訟提起し、再手術料を含む高額な損害賠償を請求してきていました。 訴訟上では、当方からは、「手術方法としてピンニングを選択したが、本来の長さのピンを使用できなかったのは、患畜の骨質異常が原因であるし、手術自体に手技ミスはなかった。また、骨折自体と治癒の経過についてはペットホテルの管理責任に問題があり、再手術料については当方との因果関係がない」ということを主張しました。 以上の主張を行いながら、低額での和解を目指し、粘り強く交渉し、結果、当初の請求額100万から大幅に減額して、約30万の支払いをすることで和解となりました。 |
解決のポイント | 来院前の骨折治療費については損害の範囲外であることを認めてもらい解決ができました。 |
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