東獣15イヤーズカンファレンスにて講演会を行いました
10月12日、東京都獣医師会の顧問弁護士として、獣医師会の会員様や一般の方の前で講演会をさせていただく機会をいただきました。
東京都獣医師会の顧問を勤めて早2年となりますが、このような素晴らしい場所でお話しする機会をいただき、とても光栄に思います。
今年始めに東京都獣医師会様より、会員の先生や一般の方に向けて講演会をしてほしいとのご依頼を受けました。
獣医師や動物病院が飼主やペットに心地よい獣医療を提供するためにすべきこと、また獣医療トラブルを未然に防ぐ方法について、たくさんの先生に知ってほしいとのことでした。
まさに当事務所の得意としている分野です。
普段は獣医師の先生や獣医療業界に携わる方向けに講演会をしていますが、今回は飼主の方を含む一般の方にもお聞きいただける珍しい機会でもありました。
この機会に、獣医療をとりまく法律問題やトラブルの原因、飼主さんと良好な関係を築く方法について、獣医師の先生だけでなく飼主さんにも知っていただければと思いました。
というのも、ペットがよりよい治療を受けるには、獣医師・飼主双方の努力が必要だからです。講演会でもお話しさせていただきましたが、トラブルが起きにくい状態・飼主さんとよりよい関係をつくるには獣医師の先生が飼主の声に耳を傾けるだけでは足りません。飼主さんの気持ちを共有・共感し、方針やリスクを確認する必要があります。一方、飼主さんも自身の気持ちや、費用・方針の希望をしっかりと伝える必要があります。双方が情報や気持ち・方針を共有したときに、ペットはよりよい治療を受けられ、飼主さんも治療や医院に対して満足できるということを知っていただければ幸いです。
講演内容は以下のとおりでした。
「伝えあおう ペットのために」
・ 獣医療紛争の種類
・ 獣医療トラブルとなる悪いサイクル
・ 誤解をなくすためにはどうすべきか?
・ 飼主側にありがちな誤解
・ 獣医師側にありがちな誤解
・ 獣医療における特徴
・ 医療トラブルが起きやすい状態
・ 医療トラブルが起きにくい状態
・ 伝えあうべきこと・理解すべきこと
・ 最低限の信頼のために
講演では、実際の事例も交え、トラブルが起きやすい状態・起きにくい状態について解説しました。獣医師がとるべき対応・飼主がとるべき対応について、トラブルになる前であっても、参考にできる部分は多いはずです。
この講演内容が、一人でも多くの先生・ペット治療のお役にたてればと思います。そして実際トラブルになりそうだなと思ったときに、この講演で学んでいただいたことを実践していただきたいです。
当事務所では、獣医師会様の講演会だけでなく、医院スタッフの勉強会や獣医療業界に関わる業種の勉強会まで幅広く取り扱わせていただいております。
もし、興味をもたれましたら動画もございますので、見ていただければと思います。